ヨーロッパアルプス 名峰登頂
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マッターホルン 「技術度・体力度」 技術度6 体力度5 ワンピッチの難しさはさほどではありませんが標高差1200mで岩登りを続 ける体力が必要です。アルプスのスケール感に慣れることが重要です。 3級レベルの岩場を力を掛けずに余裕を持って長時間続けて登る練習をして 下さい。 また、上部には雪田があるため、斜度のある岩と雪のミックス斜面をアイゼ ン・ピッケルを使い、安定感を持って登る技術も必要です。体力的には、夏の 富士山を5合目から5時間以内で余裕を持って登れる基礎体力が目安です。 「ルート案内」 *登山開始地点:ヘルンリ小屋 ヘルンリ小屋までは一般のハイキングルート。ここから登攀が始まります。 尾根を中心にところどころ東壁に回り込みながら登ります。登攀レベルは3級 程度の岩登りが中心ですがで、一部4級レベルの個所がありますが固定ザ イルが設置され、それを頼りに登れますので技術的には、3級レベルと同等 です。ソルベイ小屋が、時間的にはちょうど中間点です。その上部には、雪田 があります。状況によって、アイゼンが必要な場合もあります。 「標高差/歩行時間」 ブライトホルン ガイド比率 1対2 クラインマッターホルン ⇒ ハーフトラバース⇒ ブライトホルン山頂 登り 350m 4時間 ブライトホルン山頂 ⇒ クラインマッターホルン 下り 350m 1時間半 マッターホルン ガイド比率 1対1 シュバルツゼー ⇒ ヘルンリ小屋 登り 660m 2時間 ヘルンリ小屋 ⇒ ソルベイ小屋 登り 740m 3時間 ソルベイ避難小屋 ⇒ マッターホルン山頂 登り 480m 3時間 マッターホルン山頂 ⇒ ヘルンリ小屋 下り1220m 4時間 ヘルンリ山頂 ⇒ シュバルツゼー 下り 660m 2時間 マッターホルン ( 4,478 m ) アルプスのピラミッド スイス南部、イタリアとの国境に位置するマッターホルンは、ピラミッドのような山容で、ヨーロッパアルプスで最も印象的な山として人気が高い山。いつかはその山頂に立つことが世界中の登山家の夢です。 一般ルートはスイス・ツェルマットからのヘルンリ稜。ルートの全般は岩稜ルートで、豪快な岩登りが楽しめます。 ワンピッチずつは、あまり難しくありませんが、標高差1200mを越えるスケールの大きな岩登りとなり、難しい技術より、ペース配分や力を掛けすぎず長時間を続けるバランス感覚が必要となります。 -11-

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